現在、多くの企業がSdgsに取り組み始めています。その中でも、ファッション業界は多くのブランドがサステイナブルな素材の取り扱いを始めています。

我々が普段着用している衣類は、様々な素材で作られていますが、サステイナブルな素材がどういったものかを知っているという方は少ないのではないでしょうか。お洒落が好きで、自然も好き。そんな方はぜひサステイナブルな素材を知り、お洒落を楽しみながら自然と自分に優しい服で毎日を楽しんでもらえたらと思います。

サステイナブルな素材とは

material

サステイナブルとは、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉。サステイナブルな素材とは、一言でいえば、持続可能な素材のことです。例えば、地球環境だったり、労働環境など、全てにおいて継続性がある取り組みに繋がっている素材を指します。

リサイクル素材や水の利用を控えた素材、無農薬で育てられた植物を使った素材や、働く人の労働環境を守り、適正な価格で購入される素材もサステイナブルな素材の一つです。ファッション業界において、人や地球環境の持続可能性を考えていくことは、業界全体の繁栄のためにも、今は欠かせない責務なのです。

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サステイナブルな素材の種類

では、サステイナブルな素材や生地にはどういった種類のものがあるのか、紹介していきます。

オーガニックコットン

オーガニックコットンは、綿花(コットン)の中でも、3年以上農薬や化学肥料を使わない農地で栽培、また児童労働を行わせていないなど、国が定めた認証機関の厳しい基準をクリアしたものを言います。

そのため、オーガニックコットンを使った製品を購入することは、通常のコットンを使った製品を購入するより、地球環境へ配慮した購買ということになります。

また、オーガニックコットンは通常のコットンと比べて、農薬を使用していないために生地は防寒、清涼感があるなど、様々な特徴があります。

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再生プラスチック

再生プラスチックやリサイクル素材は、不用品や廃棄物を再利用して作られる素材です。ペットボトルや空き缶などは、リサイクル素材になるというイメージを持っている方も多いと思います。繊維でいえば、ペットボトルを再利用したポリエステルが有名です。

ポリエステル製の服を買う時も、再利用されたものを買うことを意識することで、Sdgsに貢献することができます。

また、植物系の再生素材もあります。植物のセルロースという成分を科学的に取り出し、繊維として再生させたものですね。レーヨン、ポリノジック、キュプラなどが有名です。

無水染色素材

実は繊維を染色するには、大量の水を必要としており、工場の排水は環境汚染につながっています。無水染色素材とは、水を使わずに染色する技術を作って作られた素材のことです。例えばNIKEは、無水染色の技術を用いたポロシャツなどを販売しています。

また、日本ではスカイツリーのユニフォームに無水染色の技術が使われていたりします。

アニマルフリー素材

毛皮や皮などは、多くの動物が犠牲になったうえで作られています。アニマルフリー素材とは、こういった毛皮や皮製品を、動物素材を使わずに、自然素材を活かして作られた素材をいいます。

ヴィーガンアパレルとも呼ばれ、例えばヴィーガンレザーは、植物性の素材で、革製品の光沢や質感を実現しています。多くの企業がアニマルフリーの素材で、先鋭的なファッションを生み出すための挑戦を続けています。

植物再生繊維

植物再生繊維は、木材のパルクくずや、綿のくずなど、本来廃棄されるものを薬品で溶かし、繊維として再利用したものです。化学繊維の一種で、日常生活の様々なところで使われています。

 

代表的な植物再生繊維は、レーヨンやキュプラなどです。特徴としては吸湿性が高く、光沢がある点が挙げられます。ただし、単体では摩擦などに弱い部分があるので、他の繊維と組み合わせて使われることも多いです。

私達にもできるサステイナブルな取り組み

サステイナブルな素材を使った製品を購入することは、気軽に参加できるSDGsへの取り組みの一つです。ただ、それ以外にもちょっとした心がけで私達にできる取り組みも沢山あります。

服を長く着る

例えば、一つの服を長く丁寧に着るということも、私達にできるサステイナブルな取り組みのうちのひとつです。ファッション業界では、めまぐるしく変わるトレンドに合わせた大量消費、大量廃棄が問題となりました。こういった流行に合わせたファッションに付き合わず、自分の気に入った服を丁寧に着ることは、ファッションを守っていくことに繋がります。

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服をリサイクルにだす

今や多くのブランドが、服の回収ボックスを設けています。例えばユニクロには、服の回収ボックスが設置されているのをみかけたことがある方もいるのではないでしょうか。また皆さんが来た服をリサイクルに出すことは、サステイナブルな取り組みに貢献できることの一つです。

エコバックを持ち歩く

日本の廃プラ排出量は2019年で850万トンにも達しています。私達一人一人のちょっとした心がけによって、廃ブラスチックの排出を大幅に減らすことができます。ぜひ買い物にはエコバックを持ち歩いてください。

 

サステイナブルな素材でファッションを楽しもう

例えば、自分が身に着けているものが、多くの動物の犠牲になっているとしたら・・。地球環境を壊しているとしたら・・。そう思うと、ファッションを安心して楽しむことはできないかもしれません。

サステイナブルな素材を利用した服を着るということは、ファッションを心から楽しむことにも繋がります。これを機会にぜひ関心をもっていただけたら嬉しいです。

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