スマホの普及であふれる情報にストレスを溜める方が増えています。モノにあふれかえった部屋にいると、知らず知らずストレスを受けているものです。必要なものだから、あった方が安心と思って購入したものが、負担をかけているかもしれません。ご自身を開放するためにも、持たない暮らしを始めてみませんか。
ミニマルライフとは?
ミニマルライフとは、簡単にいえば、必要最低限のもので暮らすことです。大量消費社会と言われる現代。気が付けば部屋の中が物で溢れ返ってしまったという方も多いと思います。しかし、物の豊かさは心の豊かさではありません。ミニマリズムともいわれる、スリムな暮らしを目指す思考は1960年代ごろからありましたが、最近、断捨離といった言葉と共に人気が出てきました。
最近では、ミニマムライフ世代という言葉もできました。ミニマムライフ世代とは、1980年から1988年のあいだに生まれた世代のことです。この世代の特徴は、車やマイホームをもたない、余計な持ち物を出来るだけ持たない、シンプルな暮らし好む世代と言われています。
ミニマリストになろう。持たない暮らしの始め方
ミニマリストという言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。ミニマリストこそ、必要最小限のものだけで暮らす、持たない暮らしを実践している人です。
持たない暮らしというと味気ない、つまらない、現代的ではなく不便さを強いられると考えてしまう方が少なくありません。持たない暮らしは生活に必要十分なものだけに囲まれた暮らしです。
必ずしも何から何まで捨ててしまうことや新たに買ってはいけないわけではありません。自分や家族にとって本当に必要なもの、なくてはならないもの、毎日使うもの、あると心が落ち着くものだけを残す生活です。逆に言えば、必要ないもの、なくても困らないもの、ほとんど使う機会がないもの、存在さえ忘れているものは断捨離しましょう。断捨離といっても、何から何までゴミとして捨てるのはおすすめできません。
ゴミを増やすことは地球環境へ負荷をかけてしまうためです。自分の部屋や家から外に出す選択をした場合、できる限り、リサイクルやリユースに回せないか考えましょう。知り合いなど欲しい人に譲る、フリマアプリやネットオークションで売る、そのアイテムを募集している団体などに寄付をする、リサイクルショップに売るなどです。
自分や家族はまったく使わず役立てられなかったものが、誰かの手にわたって使われれば、モノの価値が蘇ります。
売却してお金に換えることができれば、その分が家計の助けとなることや本当に必要な高品質で長く使えるものを買う資金になります。
服を断捨離してシンプルライフ化
心身のストレスをリフレッシュするためにも、持たない暮らしを始めたいと思っても何から始めたら良いか迷う方も少なくありません。
家具や家電製品など大きなものほど、移動させる手間もかかり、手をつけにくいものです。手身近なところで、服の断捨離から持たない暮らしを始めてみませんか。
不要な服を見極めるポイント
いざ、服を減らそうと思っても、迷うのがその基準ですよね。あまり来てないけど高い服は捨てがたかったり、少し古くなっていても愛着があると捨てがたいということもあるはず。しかし、感情に左右されていると服の整理はできません。整理するポイントは、感情に左右されず、しっかりとルールを決めて断捨離を行うことです。また、不要な服を整理したら、できるだけリサイクルに出すようにしましょう。
同系統の服
例えば色にこだわりがあると、同じような色の服を何枚もかったり、おなじ型の服を買ったりということがあると思います。しかし、結局着るものはわずかなはず。同じ色、同系統の服は数着残して全て処分しましょう。
1年以上着ていない
タンスの奥の方に、必ず1年以上着ていない服が眠っているはずです。そして1年以上着ていない服は躊躇なくいらない服に選びましょう。例えどんなに高い服であっても、着ないのならないのと同じです。
傷んでいる服
少しぼろくなったけど、まだ着れるから。そんな理由で、傷んでいる服を残してはいませんか。しかし、傷んでいる服はそこから急速に劣化します。早めに修復するか、処分するか、決断をするべきです。
実は来ている服はほとんどない
今持っている服、どのくらい着ているでしょうか。上手にローテーションしながら着ている方もいますが、多くの方は着心地の良い服、気に入っているもの、楽に着られるものなどお決まりの服ばかり着ているはずです。
タンスやクローゼットを開けて、今のシーズンの服なのに1ヶ月以内に着ていないものがどのくらいあるか確認してみましょう。逆にこの1ヶ月に着た服を並べてみてください。定番の服に偏っていないでしょうか。世の中で、女性は平均100着服をもっていると言われています。ですが、実際に着ている服はその10分の1ほどになってはいないでしょうか。
もちろん、セレモニーやイベントのときだけ着るフォーマルウェアなどは必要です。ですが、まったく着ていないどころか、タンスの奥で忘れ去られている服、見栄を張ることやそのときはトレンドだからと買った高価なブランドものでさえ、数回着ただけで眠りについているのではないでしょうか。
いかに高価な良い服でも、この先も着ないなと思ったら、あなたにとっては不要なものですほとんど着る機会のないアイテムはフリマなどで売るなどし、本当に必要な、あなたに似合う服だけに絞ってみましょう。
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しっかり吟味して長く愛用できる服を買おう
服を持たない暮らし、シンプルに生きるライフスタイルは、これから先は服を買ってはいけないという話ではありません。
持たない暮らし=節約生活や我慢する生活ではないのです。
必要十分なものと暮らすミニマルな生活、持たない暮らしは、本当に必要と感じるもの、長持ちしてずっと愛用できるものを手に入れることは否定しません。これまで持たない暮らしができなかった人は、おそらく安物買いをすることや衝動買いをするタイプではないでしょうか。
セールや限定品に目がなく、どんな衣類を持っていたか、本当に必要かもあまり考えずに、お得だから、いくらあっても困らないからと買ってしまいます。結果として同じような色やデザインのアイテムが山積したり、安物で生地がペラペラですぐにシワシワになったりして、恥ずかしくて一度しか着ていないなんて事態になるのです。
服を買うときは、素材や品質、自分に合うサイズや着心地などをよく吟味し、自分になじみ、心地良く長く着続けていけそうなアイテムを厳選しましょう。着回しがしやすく、どんなシーンでも気軽に着られるようなシンプルなデザインやベーシックなカラーのものを選ぶことや洗濯がしやすく、丈夫で長持ちするものがおすすめです。
冬は暖かく、夏場ならサラリと着られる素材のものなら、冷暖房の節約になることやエコで気分も良いはずです。
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持たない暮らしへの一歩
持たない暮らしはストレスから解放される、シンプルで心地良いライフスタイルです。
何から始めて良いかわからない方は、服から始めてみましょう。
着る機会がない服はリサイクルすることや売却して誰かに使ってもらいます。
自分に本当な必要なものを吟味し、これから先、服を手に入れる場合には、長く着られて愛用できる高品質で機能的なものを求めるのがおすすめです。