日本製の服は縫製がしっかりしていて、ほつれにくく、安心して着られると人気です。

日本製の服の種類もさまざまありますが、今回はリネンを取り上げたいと思います。
リネンという衣類のジャンルがあると勘違いされている方もいるかもしれません。

ここでは、リネンとはどんなもので、日本製のリネン服にはどのような魅力があるかをご紹介していきます。

リネンは生地を作る素材の一つで、亜麻(リネン)のことです。

亜麻は麻の一種ですが、実は麻といっても20種類近くあり、リネンはそのうちの一つということになります。
なお、麻素材の服として、衣料品の品質表示に「麻」という表示が許されるのは、リネンとラミーとも呼ばれる苧麻(チョマ)の2種類だけです。

リネンは、日本では生地の素材というより、シーツやテーブルクロスなどを指す言葉として浸透しています。

高級ホテルなどで利用される上質なシーツやテーブルクロスなどをリネンと呼ぶほど、生活に深く溶け込んでいる素材です。

リネンの特徴

リネンは、亜麻という天然素材の生地であり、滑らかでスベスベな肌触りと、独特のツヤがあるのが特徴です。

シーツなどの寝具やテーブルクロスなどテーブルウェアをはじめ、肌触りの良さや滑らかさから、ベビーウェアやランジェリーにも用いられています。

麻は夏に涼しい素材として有名ですが、リネンも水分を吸収し、発散性が高いので、汗ばむ季節にも快適にまとうことができます。
繊維の中に空気を含む特徴があるため、夏は爽やかに使える一方、冬は保温性が高まるので、1年を通じて使える素材です。
そのため、年間を通じて同じものを使う、ホテルの寝具類にも活用されています。

さらに、天然素材として独自の防カビ性があるので、雑菌の繁殖を抑制し、不快な臭いの発生も抑えてくれます。
汚れも落ちやすいので衛生が保ちやすいことが、ベビーウェアやランジェリー、寝具やテーブルウェアに使われている理由です。

麻はゴワゴワしたイメージがありあすが、リネンは洗うごとに柔らかくなり、より肌に馴染みやすくなります。

リネンの生産地

リネンの原産地はアジア地方と伝えられていますが、現在の主要な生産地はヨーロッパ北部などの冷涼な地域が多いです。

フランス北部やベルギーをはじめ、東欧諸国やロシア、中国などで栽培が盛んです。

日本では、世界の生産地と気候的に似ている寒冷な北海道を中心に、明治時代に国策として亜麻繊維産業がスタートしたのが始まりになります。

日本製のリネン服は国産の亜麻を用いるものもありますが、多くは主要な生産地であるヨーロッパの上質なリネンを輸入し、国内の工場で丁寧に縫製、製作したものになります。

リネン服の魅力

リネンは美しい光沢と滑らかで肌に馴染む肌触りから、ランジェリーやトランクス、パジャマやバスローブ、ベビーウェアなど、直接肌にまとうインナーウェアとして人気が高い素材です。

洗濯するほど、何度も着ていくほど、柔らかさを増していく特徴があるので、一度リネン服のランジェリーをまとうと、それ以外は着られなくなるかもしれません。

夏はサラッと涼しく、冬場は柔らかな温かさで包んでくれます。

特に夏場にまとうと、ひんやりとした感触が得られ、涼感のある爽やかな着心地とサラッとした肌触りの良さで、寝苦しい時期でも気持ち良く眠りにつくことが可能です。
リネンは汗の吸収に優れたコットンや滑らかな肌触りのシルクに比べても、水分の吸収性や発散性に優れています。

そのため、水分や汗を素早く吸い取ってくれ、速やかに発散するため、肌触りがサラッとして、独特の涼感が生み出されるのです。

リネン服の魅力は着心地だけでなく、タフで清潔が保ちやすく衛生的である点も見逃せません。

リネンは汚れが付いても、簡単に洗濯するだけで汚れを素早く洗い落とせます。

一般的な生地は何度も洗うとゴワゴワしたり、生地がすり減ってすぐにダメになってしまったり、色味が変わっていくのがデメリットです。

これに対してリネン服は、繰り返し洗濯しても、洗濯するほどに柔らかさが増し、白い服地なら一層白くなるような不思議な特徴があります。

汚れやすいベビーウェアやランジェリーに最適なのはもちろん、毎日洗うことが求められるホテルが、シーツやテーブルクロス、タオルなどにリネンを採用しているのも、この汚れの落ちやすさと、耐久性の高さ、洗うほどに美しくなる点が挙げられます。

しかも、リネンは毛羽立たないので、ホテルなどでグラスや食器を拭く際の布巾としても人気です。
毛羽立ちが少ないリネン服は、デリケートな赤ちゃんのベビーウェアにしても安心です。

日本製のリネン服は、縫製もしっかりしているので、もともと凛としたリネンの生地の魅力をより引き立ててくれます。

気品ある光沢とパリッとした張り、乾きの良さや使い込むほどに滑らかで柔らかになる質感の良さが魅力です。

リネンの魅力を最大限に引き出す日本製リネン服

リネンは光沢があり、吸水性や発散性に優れ、夏に涼しく快適に着られる素材です。
滑らかで着心地が良く、洗濯するほどに柔らかくなるのも特徴です。
汚れも落ちやすく、清潔感を長く保てます。

日本製のリネン服は縫製もしっかりしているので、リネンのメリットをより引き出し、安心して着られます。

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