フェアトレードは、生産者の努力や商品の品質に見合った価格で提供されている製品です。
フェアトレードであることを示すため、対象製品にはマークが付いています。

この記事ではよく見かけるカエルマークと、その他の種類についてご紹介します。

カエルマークの意味するところ

カエルマークはフェアトレードとは少し異なり、レインフォレスト ・アライアンス認証マークと呼ばれるものです。

人と自然のための共同行動を推進することを示し、農場や森林からスーパーのレジに至るすべてのプロセスにおいて、人と自然の良い未来の創造に貢献するよう対応されていることを示します。

小さな緑のカエルが付いた製品は、人と自然が調和しながら繁栄できると認められた製品です。

なぜにカエル?

人と自然の調和なら森林の絵柄をはじめ、鳥やキツネ、ウサギなどの野生生物でも良いような気がします。
なぜ、カエルが選ばれたのでしょうか。

実はカエルは生物学者などの世界では、生物指標とされています。

カエルの生息個体数が多ければ自然環境が保たれており、少ないと環境の悪化が懸念されるのです。
それだけ、カエルは自然条件の影響を受けやすい生物と言えます。

そこで、レインフォレスト・アライアンスではアカメアマガエルをマスコットキャラクターに設定しました。

設定から約30年の時を経て、カエルマークは世界的にも持続可能性の象徴として認知されるようになっています。

カエルによって示される持続可能性

農産物にカエルマークが付いている場合、レインフォレスト・アライアンスが定める持続可能な農業基準の認証を受けた農場で生産されたことを意味します。

林産物製品の場合、その紙や包材が森林管理協議会の認証を受けた森林から調達されたものです。

国際フェアトレード認証ラベル (The FAIRTRADE Marks)

カエルマークとは異なり、国際フェアトレード認証ラベルは社会的、環境的、経済的なフェアトレード基準を満たす製品に付与されます。

小規模生産者や低開発国などの労働者の生活や地域の環境を改善する基準を満たしていることを意味するものです。

原料が生産され、輸出入が行われ、加工、製造を経て完成品になるまで、すべてのプロセスを経て国際フェアトレード基準が守られている場合にのみ付すことが認められます。

このマークが付いていると、農場から製品として出荷されるまで、どのようなプロセスを経てきたのか、本当に基準を満たしているのかの追跡が可能です。
基準を満たす製品、コーヒーやバナナなど認証原料100%からなる製品に付されています。

矢印の付いた認証ラベル

国際フェアトレード認証ラベルには右側に矢印が付いたラベルがあります。
これは、チョコレートやシリアルといった非認証原料を含む製品に付与されています。
製品の全原料中、フェアトレード認証原料が最低20%以上であることが求められ、製品パッケージの裏面にその割合を示さなくてはなりません。

また、マスバランスを使用して調達された1種類の原料からなる製品についても、矢印マークが付されます。
マスバランスの製品とは、カカオ、砂糖、フルーツジュース、茶の4産品が対象です。

これらの製品については、生産工程において非フェアトレードの原料と混ざってしまっても許容されますが、フェアトレードとして販売される量と、購入した量とが一致しなければなりません。

国際フェアトレード認証コットンラベル

衣類や布製品などにおいて、国際フェアトレード基準を守って生産され、取引されたコットンで作られた製品に付されるマークです。

生産のすべての段階でトレーサビリティができることが必要です。
加工中に非フェアトレード認証のコットンと混合されることは認められません。

コットン以外の繊維を含む混合繊維製品については、製品重量の50%以上がコットンで、そのコットンの全量が基準を満たす認証コットンである場合に限り付けられるマークです。

FSIラベル

FSIラベルは主に複合材料製品に付されています。
タブに記載されている原料が、フェアトレードとして調達されていなくてはなりません。

製品にFSIラベルが付されると、小規模生産者や労働者が適切な報酬が得られるフェアトレード条件で原料を販売できる機会を増やすことが可能です。

また、製造や輸出入、販売などを行う企業も、より柔軟にフェアトレードに参加できるようになりました。
購入する消費者にとっても、フェアトレード製品に接する機会が増え、持続可能な買い物をするための選択肢が増える役割を果たしています。

カエルマークとフェアトレード認証の違いを理解しよう

カエルのマークは、正式にはレインフォレスト ・アライアンス認証マークと言い、人が自然と調和、共生しながら発展していくことがすべてのプロセスにおいて認められた製品に付与されます。

なぜカエルかといえば、健全な自然環境が保たれていないとカエルの数が減ってしまうためです。

そのほか、国際的なフェアトレードラベルが規定されており、そのラベルの付された製品を購入することで、小規模生産者や低開発国の労働者などの生活や地域コミュニティの維持に寄与できます。

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