ポリエステル5%の混入について
sumigiの生地は、ブレンド生地です。それぞれの特色を生み出すために、複数の異なる素材を組み合わせ作られた生地のことです。
質感、耐久性、触り心地の向上等の様々な需要に応えるため、最善のレシピで開発されています。
ポリエステルは、伸縮性の向上や耐久性の向上を目的としています。コットンとの組み合わせにより、型崩れしにくく乾きやすく、やさしい質感のある服に仕上げることができます。
素肌にふれた時のときの心地よさや、自然な感触、衣服は機能的である以前に、着る人の心にやさしさや安心を与えてくれるものがいいのだと思います。
そんな気持ちを大切に、世界各国のコットンを取り寄せ、肌触りや着心地を幾度も確かめてみました。そして遂に見つけたのがピマコットンという素材でした。
これからご紹介するのは『sumigi』とピマコットンとの出会いの物語。ちょっと長くなりますが、できれば最後まで目をお通しください。
ベーシックな肌着だったり、レイヤーのアクセントになったり、夏ならそのままアウターに、機能的でありながらファッション性もあるTシャツは、暮らしに欠かせない生活着です。
だからといって、一番素肌に近く、長い時間を一緒にすごす衣服ならではの悩みとも無関係ではありません。
汗のベタつきや気になる匂いのこと、肌触りの風合い、皮膚への影響。毎日のことだけに小さな不満はつきません。この課題への解決としてこだわったのは、機能と素材のどちらにも妥協はしたくないという一点。
本当の心地よさを信じる私たち自身の心を裏切りたくはなかったからです。
肌に一番近い衣服であるTシャツに求められるものはなんだろう。
基本に返って考えることから、素材を選ぶための要素を再定義してみました。 やさしい肌触りであること、皮膚トラブルが少ないこと、環境への負荷もできるだけ少なく。
シンプルですが、どれも欠かすことのできない条件です。この基本要素 に耐久性、吸収力、洗いやすさなどの条件をプラスして、出てきたキーワードが超長繊維綿です。
コットンの原料となる「綿花」にはさまざまな種類があり、その品質は繊維の長さによって21mm以下の短繊維綿、22~27mmの中繊維綿、そし て28mm以上の長繊維綿と分けられています。
その中でも最高峰に位置するのが 超長繊維綿です。繊維一本一本の長さは35mm以上にもなります。
超長繊維綿にはカリブ海の海島綿、アメリカのスーピマコットンなどいくつかの種類があります。時間を掛けて調べ、ひとつひとつ手にとってその確かめた中から、私たちが選んだのはペルー原産のピマコットン。
世界で収穫されているコットンの 中でも0.03%ともいわれる希少な素材です。
スーピマコットンの原種でもあるピマコットンの特長は、38.10mm~41.27mmと超長繊維綿の中でも際立つ繊維の長さにあります。
この繊維の長さは、着心地にも 大きな違いとなってあらわれます。一本一本を撚りあわせて糸にしたとき、長さの分だけ表面から飛び出す繊維の先端部分が少なくなります。
ということは毛羽立ちの少ないソフトな肌触りが得られるということ。
コットンでありながらシルクのようななめらかさと光沢を持ち、やわらかな肌触りと強度、吸湿性や放湿性にも優れています。
ピマコットンの栽培条件はとても厳しく、ペルー北西部のアンデス山脈にあるピウラ地方のみでしか作られていません。
一年中高温で昼夜の温度差が大きいピウラでは夜は気温の低下に合わせて綿花はぎゅっと小さくしまり、反対に日中は太陽の熱でふわっと広がります。
この厳しい強弱の洗礼と適度な雨量と豊かな土壌の恵みを受けることで綿花は貴重なピマコットンへと成長していくのです。
また、昔からの農法を受け継ぎ農薬や合成肥料などを使わないオーガニックな生産環境ですから、アレルギーの心配のある方や敏感肌の人にも安心してお使いいただけます。
ピマコットンと他の超長繊維綿では、収穫方法にも違いがあります。
一般的に綿花の収穫は機械により行われますが、不純物を取り除き切れないことが少なくありません。
ここピウラ地方ではひとつひとつ丁寧に人の手による手摘みで収穫されているため、純度も高く繊維へのダメージも少ないのです。
その品質の高さはアルマーニやラルフローレンという名ブランドが好んで使用していることからもおわかりいただけるでしょう。
最高の素材を得た開発は、次の機能というテーマと向き合うことになりました。
問題となっていた汗と匂いの関係は同じことの原因と結果です。ベタつかずさらっとした風合いと匂いをやさしくセーブしてくれる機能を持つ繊維があれば解決にさら に一歩近づくはず。
そこで見つけたのが、炭でできた繊維。“墨着”の名の由来ともなった機能素材との出会いです。
炭の持つ機能としては抗菌・防臭、遠赤外線の効果などがよく知られています。
これまでも炭の機能を繊維に応用する技術として、表面に炭をコーティングした繊維もありました。
しかしこれらの製品は洗濯を繰り返すことで効果が少しずつ失われてしまいます。
それなら、繊維そのものを炭でつくればいい、この大胆な発想から 生まれたのがchacottと名付けられたコットン由来の炭繊維。伝統とナノテクノロジーを駆使して生まれた日本発の最先端技術です。
sumigiの生地は、ブレンド生地です。それぞれの特色を生み出すために、複数の異なる素材を組み合わせ作られた生地のことです。
質感、耐久性、触り心地の向上等の様々な需要に応えるため、最善のレシピで開発されています。
ポリエステルは、伸縮性の向上や耐久性の向上を目的としています。コットンとの組み合わせにより、型崩れしにくく乾きやすく、やさしい質感のある服に仕上げることができます。
『sumigi』は、高い強度を持つピマコットンと高機能の炭繊維を撚り合わせた糸で生地を作っています。
特長的なのは炭繊維そのものが、ピマコットンを原材料と していること。超高温で炭化されたナノレベルの多孔質の構造は消臭・抗菌・遠赤外線などの効果はもちろん、空気を呼吸するように取り込むことで夏はひんやり、冬は暖かい自然の空調設備のような断熱効果を発揮します。
環境やサスティナブルの大切さを誰もが感じている今だからこそ、1年中着られる 上に生地が擦り切れるまで効果が維持できる『sumigi』は多くの人に受け入れられる商品だと私たちは確信しています。