洋服の原価率を気にして購入を検討したことはありますか。
高級な洋服を買う時にはブランド料があるから高いのは仕方ない、ステータスを買うのだからと言うことがあります。

一方、ファストファッションや安売り店で買う際には原価割れするくらい安いなどということがあります。
だから安いお店はお得で、高級店は割高というわけです。
この認識は合っているのでしょうか。

この記事では洋服の価格の決まり方の仕組みと、原価を気にした購入方法の大切さについてご紹介していきます。

洋服の原価と価格の決まり方

洋服の原価とはいったいなんでしょうか。

これは洋服を製造するのに実際にかかった費用のことで、材料費や製造費、人件費などを含みます。
洋服の希望小売価格は、製造などにかかるコストに利益をプラスして決まります。
利益とは、いわゆるブランド料をはじめデザイン料などです。

洋服を販売するお店にとって、原価は必ず負担しなければならないコストであり、利益はそれに上乗せするお店やブランドが得る利益です。

つまり、生地が悪い、賃金の安い海外で大量生産しているなどで原価が安かったとしても、利益を大きく上乗せすれば、販売価格は高くなります。

これに対して、良質な生地を使い、メイドインジャパンである場合や海外製でも1着1着手縫いしているなど手間がかかっているものはコストは高いです。

ですが、利益率を低く抑えれば、価格は必ずしも高くなるとは限りません。
原価率は、そのブランドや洋服によっても異なりますし、利益をどのくらいにするかもブランドや販売店によって差があります。

もっとも、一般的に言えることは原価率が高いほど生地が良く、手間がかかっている高品質な洋服が多いということです。

ブランドやお店が、必ず支払うすべきコストに対して利益率が上乗せされて定価が決まります。
定価が安いから支払コストも利益率も低いとは限りませんし、定価が高いから支払コストも利益率も高いとは限りません。

原価率を公表しているブランドはほとんどありませんが、そのブランドの使用している生地やどこで誰がどのように製造しているものかを調べることは可能です。

どこのどんな生地かわからない素材を使っている、新興国の低賃金の工場で大量生産されている洋服と、オーガニック素材やSDGsを意識したリサイクル素材などを用い、日本の小さな工房で丁寧に製造されている、国内外問わず職人が手縫製している、発展途上国でフェアトレードにもとづき、適正な賃金で作られているといった洋服では、後者のほうが原価率は高くなります。

このケースでは、原価率が高いほうが高品質であり、適正な取引工程と、適正なコストに裏打ちされた安心の洋服を手に入れることができるのです。

原価率を知る方法

原価率は通常、ブランドや販売店では公表していないと言いました。
ですが、およそのコストを推測できる方法があります。

それは、よく買うブランドやお店のセール価格を探ってみることです。

ポイントは、シーズン中の販売価格、いわゆる定価や希望小売価格と売れ残った場合のシーズン最終価格、いわゆるセール価格です。
よく赤字覚悟の大セールなどと宣伝されることがありますが、一般的には赤字にならないギリギリの価格を最終セール価格にします。

・実際のケース

そこで、次のようなケースを比べてみましょう。

ブランドAではニットワンピースを50,000円で売っています。

ブランドBでは同じようなデザインのニットワンピースを30,000円で売っていました。

これだけ見ると、Aのワンピースのほうが高品質に思え、Bのほうはコストが安くてお得な感じに思えるでしょう。
これらのワンピースが売れ残り、シーズン最終価格としてセールされたとします

ブランドAは70%オフで15,000円、ブランドBは40%オフで18,000円だったとします。
元の価格も掲載されているとして、より品質の良いものをお得に買うとした場合、どちらを選びますか。

通常、セールの最終価格ではブランドの利益を限界まで削ります。
ですが、原価までは手をつけないのが基本です。

なぜなら、すでに製造や仕入れでかかってしまったお金なので、支払ったコストまで削ってしまうと赤字になるからです。
ということは、ブランドAは70%が利益率で、コストはわずか30%と考えることができます。

一方、ブランドBは40%が利益率で、60%がコストと考えることが可能です。

つまり、Aのほうはいわゆるブランド料やデザイン料などが高く、Bのほうは製品の生地の価格や製法がしっかりしているなど製造にかけるコスト、すなわち、原価率が高いと言えます。

コストが高いのは何となくイメージが悪い感じがしますが、実はしっかりコストをかけているほど、品質が良く、確かな製法で作られた良質な洋服と言うこともできるのです。

これからの時代の『価値ある一着』の見つけ方

原価率は、洋服を製造するためにかけられた生地の価格や製造にかかる手間賃などが含まれています。

そのため、一般的には原価率が高いほど、高品質と言うことができます。

ブランドによって商品へのこだわりや利益率の考え方は異なりますが、原価率の高い服を意識すると良質でフェアトレードなどにも配慮した適正価格の洋服を買うことが可能です。

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