最近、サスティナブルという言葉をよく見聞きするようになりました。

サスティナブルとは持続可能なという意味ですが、あなたは持続可能な社会の実現に貢献していますか。

ファッション業界はサスティナブルとの関係で、岐路に立たされています。

ファッションは大好きで服はたくさん買っているから、ファッション業界の持続可能性に貢献していると自信あり気に答えるあなた、そのままではファッションの明るい未来はないかもしれません。

ファッションが大好きだから、好きな服は好きなだけ買っている、だからアパレル業界に貢献しているし、これからも持続可能なはずなんて勘違いしていてはいけません。

サスティナブルとは地球環境との共存であり、有限で枯渇しやすい自然資源を守り、環境への負荷を抑えて、私たちの生活をいかに持続させていくかを意味します。

人間の身勝手な行動が長年にわたって積み重なったことで、地球温暖化が深刻化し、異常気象による大規模災害が生じたり、自然環境が破壊されたり、希少な動植物が姿を消したりしています。

こうした状況が続けば、やがて人間も生きていけなくなるような殺伐とした世界になってしまうかもしれません。

そうなれば、服を楽しむどころではなくなります。

好きな服は好きなだけ買うは、実はサスティナブルとは逆行している可能性があります。

今、問題となっているのは、大量生産・大量消費・大量廃棄です。

安い服をお得だからと大量に買っては、ほとんど着ないまま放置することやどうせ安いからと捨てて、次の流行の服を大量購入する、そんなことを繰り返していませんか。

あなたの行動が地球環境に負荷をかけているかも

日本における年間の衣料品の供給量は40億着を上回ると言われますが、一方で、年間30億着ほどの服が捨てられていると言われています。

廃棄されればゴミとして、焼却処分が行われます。

二酸化炭素が発生し、地球温暖化の原因に加担することになるのです。

二酸化炭素の排出量のおよそ10%をファッション業界が占めていると言われたら、驚く方もいることでしょう。

ですが、現実問題なのです。

服のライフサイクルは、原材料の仕入れから製造、流通、販売、着用、廃棄に至るまで、多くのエネルギーが消費され、二酸化炭素が排出されています。

安いからたくさん買って、簡単に捨てて次を買うことを繰り返している方は、特に意識を改めることが必要です。

安い服は、人件費の安い海外の工場で製造されることがほとんどです。

原材料は別のところで仕入れて、別の国の工場に送られ、そこで製造された服が日本へと入ってくる、この過程で船や飛行機、鉄道やトラックなど貨物輸送が行われています。

それでもコストは安いとはいえ、長いルートがかかるほど、二酸化炭素の排出量は増えています。

しかも、短期間でほとんど着る機会もないまま、廃棄してゴミとして焼却されるとなれば、より一層のこと二酸化炭素の排出量が増えてしまうのです。

毎日の暮らしであなたにできるサスティナブルなこと

こうした行動パターンはあなたに限らず、多くの人に見られるものです。

多くの人が買っては捨てを繰り返し、二酸化炭素の排出と代償に安い服を買い漁っていては、ファッションの世界はサスティナブルとは相反するままになり、時代のニーズと逆行していきます。

地球環境の保全と反する行動を取っていけば、ファッションの未来はありません。

ファッションが好きと公言するあなたの行動の変革が、ファッションの未来につながるのです。

たとえば、二酸化炭素の排出量を抑えられるとして、地産地消が少し前から注目されるようになっています。

地元で育てられた農産物や製品を買えば、輸送距離が短く済み、輸送エネルギーから発生する二酸化炭素の排出量を抑えられるという理です。

服であれば、海外生産のアイテムから国産にする、不要になった服をリサイクルすることやリユースした再生繊維素材の服を買う、アニマルファーなどは避け、天然コットンなど良質な素材の服を大切に長く着るといったことで、地球環境への負荷を抑えることができます。

国産のアイテムや品質の良い服は高いから買えないという人がいますが、何着も安い服を買うお金があれば、良質な国産の服を買うには十分すぎるほどです。

ほとんど着る機会もないのに、次から次に安い海外生産の服を買うことを改め、本当に必要なときに本当に必要で長く愛用していける高品質な服を買いましょう。

まとめ

持続可能なサスティナブルな社会を実現していくためには、ファッションの世界でも行動を変える必要があります。

二酸化炭素の排出量の多い海外産の安い服を大量に買って、大量に廃棄してゴミとして焼却する、そんな行動パターンは改めましょう。

国産の服を買う、上質な素材の服を長く着る、廃棄せずにリサイクルやリユースすることで、サスティナブルに貢献でき、ファッションの未来へとつなげることができます。

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