漂白剤といえばハイターですが、洋服の汚れを落とす時に頼もしい効果を発揮してくれます。
ただ、強いパワーがあるだけに、どうやって使えば良いか迷う人も少なくないでしょう。

使い方が間違っていると大切な洋服を傷めてしまうのではと不安な方に、正しい漂白剤の使い方を解説します。

ハイターにもいろいろある?

まず、ハイターなどの漂白剤にもさまざまな種類がありますので、そこを理解しましょう。

たとえば、ハイターなら「洗濯用ハイター」があります。
ほかにも、キッチン用やバス用などがありますが、それぞれ漂白の方法が違うので、同じだと考えてはいけません。

たとえば、塩素系漂白剤は、黄ばみや黒ずみなどの色素を分解し、真っ白にすることができる洗剤です。
白いものを本来の白さにする、沈着した色素を分解すると考えれば良いでしょう。

ただ、塩素のパワーはとても強く、あらゆる色素を分解してしまいます。

つまり、もともと真っ白なものなら良いのですが、色柄のある洋服の場合は、その色柄まで落ちてしまうでしょう。
こうした問題を解決するために、たとえばハイターなら塩素系漂白剤のハイターとは別に、酵素系漂白剤のワイドハイターがあります。

こちらは、塩素ではなく酸素の力で汚れだけを分解するため、基本的に色柄のある洋服にも使えるようになっているのです。

ハイターが使える洋服にもいろいろある?

その洋服に漂白剤を使って良いかどうかは、洋服の洗濯表示を見なければわかりません。
洋服や布製品にはタグなどが付いていて、そこにどのように洗濯すれば良いかが書いてあるのが一般的です。

そこには、漂泊の仕方についても記載があるはずなので、確認しましょう。

漂白表示は基本的に共通マークで「△(白三角)」表記になっており、意味は以下のとおりです。

無地の白三角・・・塩素系漂白剤OK
白三角に斜線・・・酵素系漂白剤ならOK
白三角にバツ・・・漂白剤はNG

つまり、無地の白三角なら通常のハイターが使えますので、もちろんワイドハイターも使えます。
斜線が入っている場合はワイドハイターのみ使えますが、バツ印があったらどちらも使えません。

こうしたマークが入っていない場合、言葉で注意表記があることもあります。
海外製品などに多いですが「DO NOT BLEACH」というのは「漂白しないでください」という意味ですので、ハイターの使用は避けましょう

ハイターで洋服を洗濯する方法

ハイターOKの洋服の場合、どのように洗濯すれば良いかをまとめておきましょう。
いずれの方法もほかの洋服と一緒には洗えませんので分けてください。

浸け置き洗い

塩素系漂白剤を使う時は手袋をします。

バケツやたらい、洗面器などを用意し、ハイターの裏表示どおりの分量で水とハイターを入れましょう。

よく混ぜたら洗いたい洋服をそこに浸け、5分から30分ほど放置してください。

裏表示にもありますが、あまり長時間浸けてしまうと生地が傷みます。
適切な時間放置したら汚れを確認し、落ちていれば十分に水ですすぎ、軽く水を絞って干せばOKです。

洗濯機洗い

塩素系漂白剤を使って良い洋服がたくさんある場合は、まとめて洗濯機で洗う方法もあります。

該当する洋服をいつもの洗濯通り洗濯機に入れたら、漂白剤の裏表示通りに通常の洗剤と一緒に両方入れます。
後はいつも通り洗濯機を回し、終わったら干せば完了です。

ハイターで洋服を洗う時の注意点は?

洗濯表示と漂白剤の裏書きに従って洗濯する限り、大きなトラブルはないでしょう。

ただ、とてもパワーのある洗剤であることは確かなので、自分の手肌などを守ることも含め、取り扱いには注意してください。

先に色落ちチェック

色柄がある洋服は、洗った後に色柄が落ちてしまわないよう、先に色落ちをチェックしましょう。

浸け置きする前に原液を薄めたものをめん棒などに含ませ、表から見えない部分の生地に付けて5分ほど置いてからチェックするのが一番確実です。

酸性洗剤と混ぜない

酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが出るため、「混ぜるな危険」の洗剤とは絶対に一緒に使ってはいけません。
中性洗剤なら大丈夫ですが、漂白剤に限らず、洗剤の組み合わせには注意を払ってください。

きちんと薄める

原液はとても強いので、必ず規定量に薄めて使いましょう。
本当に薄い液体でも十分に効果がありますので、汚れが落ちるか心配せずに必要な水を加えてください。

正しい漂白剤の使い方で洋服を守ろう!

ハイターなどの漂白剤を使うと、洋服が傷むのではと心配する方も少なくありません。

でも洋服は洗濯表示をきちんと見て正しく扱う限り、漂白剤できれいに洗うことができます。
強い汚れが付いてしまった時はショックですが、落ち着いてタグなどを確認しましょう。

漂白剤には種類があり、塩素系漂白剤と酵素系漂白剤とでは漂泊の仕方がまったく違います。
マッチする製品を正しく使えば狙い通りの効果を得られますので、きちんと理解して丁寧に洗い上げましょう。

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